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シリーズ:進化し続ける産総研のコーディネーション活動(第4回) |
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中小企業の技術力向上を牽引 〜工業会との連携新時代〜 |
産学官連携コーディネータ 岡田 三郎(おかだ さぶろう)
産学官連携コーディネータへの道2004年3月に中国センターからつくばセンターの産学官連携推進部門に異動し産学官連携の実務を2年間経験した後、2006年4月より産学官連携コーディネータとして活動を行ってきました。その間、中国センターに連携研究体を設立して、つくばと地域との連携によりレーザー応用傷検査装置の事業化を行いました。現在は主に計測標準分野でコーディネーション活動を行っています。 産学官連携コーディネータとしてのパッション産学官連携コーディネータの醍醐味は、外部のさまざまな人と信頼関係を構築して本音を聞かせてもらい、それに対して適切な解決策を提供することにあります。企業の方から共同研究をしてよかったと感謝されるように、「対話とコミットメント」を大切にして連携活動を進めています。また、コンダクターとして若手研究者などへ共同研究のノウハウを伝授し、職員の連携構築力の向上にも努めています。 工業会との連携の推進産総研がかつて工業技術院であった時代には工業会を通じた産学官連携が活発に行われていましたが、人的交流の減少に伴い、このところ組織的連携が低落傾向にあります。そのような中で日本科学機器団体連合会は、科学機器産学官連携研究会(産連研)を設立し、産学官連携を積極的に推進しています。産総研は、基礎から実用化まで包含する研究領域の幅の広さを活かして産連研と組織的に連携し、講演会や交流会の実施、意欲的な企業の個別訪問、研究者の紹介などを通して共同研究へとつなげています。 直近の2年間では、3件の資金提供型共同研究や6件の中小企業支援型研究事業への提案などに至っています。中小企業の活性化に技術を通じて貢献すべく、関連諸事業の有効活用やWin−Winな連携構想・構築力の強化によってさらに成功例を増やしていきたいと考えています。 |
工業会の声産連研は、“科学機器分野における会員企業の産学官連携活動を集団で支援し、会員の技術水準と国際競争力の向上、新分野開拓等に資する”ことを目的として2004年1月に発足しました。現在、全国から100社超が参加し、各社のシーズとニーズをデータベース化して公開しています(http://www.hpg-site.com/jsia-sanren/)。 産総研とは産連研の発足以前から交流があり、岡田コーディネータには産総研の研究紹介や企業ニーズに対応可能な研究者の紹介などでお世話になってきました。また、オープンラボや講演会・交流会では、加盟企業に最先端の技術シーズに触れる機会を提供していただいています。 産総研は、中小企業向けに独自の支援制度を用意しており、中でも地域中小企業支援型研究事業は直接企業製品の事業化を支援していただけるので、人材、資金力の乏しい中小企業にとってたいへん魅力的なものとなっています。今後も、中小企業の技術力向上に向けて、産総研の技術支援を大いに期待しています。 (科学機器産学官連携研究会 運営委員長 森川 智) |