産総研の社会的取り組みに関するご紹介
- 国際標準化の推進
標準(規格)とは、あるものやことがらに関して利便性などを図るための決めごとです。使用するかどうかは任意ですが、世界貿易機関(WTO)の協定により各国の規制や公共調達仕様は国際標準との整合化を図るべきとされたことから、近年、国際標準の重要性が増しています。
産総研では、産業界などの要請に基づき、日本工業規格(JIS)や国際標準化機構(ISO)、国際電気標準会議(IEC)などで定める国際規格などの策定に積極的に取り組んできました。材料などの計測・評価方法や高齢者・障がい者福祉の分野、またナノテクノロジーやロボットなどの産総研で開発された最先端の技術分野を中心とした標準化を推進しており、産総研の研究成果をもとに、例年20件前後の標準提案に貢献しています。
標準の特徴の一つは、さまざまな立場の関係者の合意に基づくものであるという点です。異なる立場の人々が納得できるものにする必要があるため、一般的に、原案作成から出版までには数年を要します。その間、研究者は、専門家として、規格原案の執筆やバックデータの収集、国内外の関係者の意見調整などにかかわることになります。
また、標準化の活動は新規格の提案だけではありません。日本工業標準調査会の委員としてのべ約20名、ISOなどの技術委員会で議論を取りまとめる議長やコンビーナとしてのべ約50名、さらに、技術の専門家であるエキスパートなどとしてのべ約170名もの研究者が標準化活動に貢献しています。


JIS、ISO、IECの規格書 技術委員会の様子(ISO/TC229)
