National Institute of Advanced Industrial Science and Technology (AIST) This page is a page of the former research institute. We stopped updating on March 31.2001.
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ごあいさつ




所長

諏訪 基



 大阪工業技術研究所は、近畿圏に位置する工業系の国立研究機関として発展してまいりました。その80年近い歴史の中で、一貫して、新しい機能をもつ材料の開発と、これに関連した計測技術の確立に努め、産業界にも貢献する多くの成果を上げてまいりました。今日、産業の空洞化が言われ、その最も有効な対策として技術革新が求められている時、その基盤となる材料技術はその壁を破る決め手として、益々重要なものとなっております。それ故、長期的な展望に立った材料技術の未踏分野への挑戦は、多くの産業技術分野からの期待と要望を担い、まさに国立研究機関に課せられた大きな使命であると認識しております。
 このような観点から、当所は、これまでに蓄積してきた研究ポテンシャルと、将来への展望に基づき、対象とする分野を「エネルギー関連」と「光機能材料」を中心とした新機能材料の研究・開発と、これらの発展に資するより科学的な「共通基盤研究」に重点化し、精力的に研究活動を推進しております。これらの研究をベースに、国際的にも評価される材料研究の拠点となるよう、また一方、研究ポテンシャルの極めて高い近畿圏にあって、一層の技術振興にも貢献すべく、積極的に取り組んでおります。


 当所の役割

○材料研究の拠点をめざして

 大阪工業技術研究所は経済産業省産業技術総合研究所傘下15研究所の一つであり、関西に本拠をおく工業系研究所の中では最大の国立研究所です。当所は80年近い歴史をもち、炭素繊維、透明導電膜などの新素材開発において優れた研究業績を有しています。当所は今後とも材料研究を中心分野として、国際的にも有数の研究所となるべく、次の2つの重点分野と先導的共通基盤研究を行っています。



エネルギー関連材料分野:
電池、燃料電池、水素などの二次エネルギーを中心とした化学的エネルギー変換技術の研究。触媒材料、高温材料、環境計測などの基盤研究。
光機能材料分野 :
非線形光学材料などの光の制御に関する材料創製技術、評価技術、理論計算に係わる一貫した研究。
先導的共通基盤研究 :
材料創製技術のフロンティアを切り拓くため、「表面・界面の科学」及び、「生体機能の材料科学」の研究を実施する。

○当所の役割

 以上の材料分野に研究の重点を置き、国立研究所として当所は以下のような役割を果たしていきます。

1)豊かな国民生活を支える基盤研究への貢献
 エネルギーの安定的供給・高効率利用技術、高度情報化社会に不可欠な高速・大容量光通信技術、老齢人口の増大に対応する医療・福祉技術など、豊かな国民生活を支える基盤技術に材料面からの貢献をいたします。
2)安全で快適な環境の保全への貢献
 暮らしの基盤である環境の保全に関して、大気や河川・海洋の汚染物質を分解する触媒、クリーンなエネルギーである水素の利用を支える高効率水素製造・高度利用技術、快適な生活環境を提供するための人間感覚計測技術など安全で快適な環境の保全において貢献をします。
3)先端産業を支える高度技術への貢献
 わが国の産業技術はますます高度化の一途をたどっています。当所では、将来における先端産業の発展に貢献すべく、材料研究において原子・分子レベルからのアプローチや理論的解明を通して基礎的・独創的な研究から寄与します。
4)地域社会・国際社会への貢献
 関西地域は多様な産業が集積し、これに対応する公設試験研究機関が21もあります。当所はこれらの公設機関の核として、地域の産業振興に努めます。また、海外との先端研究交流を一層進めるとともに、アジア諸国などとも技術指導・研修受入れ等を通し国際的にも貢献すべく活動を行います。
 上記の研究活動を推進するため、産業科学技術研究開発、エネルギー・環境領域総合研究開発(ニューサンシャイン計画)、地球環境技術開発、重要地域技術研究開発等ナショナルプロジェクトに積極的に取り組み、国立研究所としての役割を積極的に果たしてゆきます。



大阪工業技術研究所 外部評価の結果について


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by M.Taniguchi, Osaka Natl. Res. Inst.