National Institute of Advanced Industrial Science and Technology (AIST) This page is a page of the former research institute. We stopped updating on March 31.2001.
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主な成果


○PAN系炭素繊維の開発

 衣料などに使われているポリアクリロニトリル(PAN)繊維を原料にした炭素繊維は、当所で世界に先駆けて開発されたもので、その特徴は重量当たりの強度が高く、伸びにくいことであり、ピアノ線の約10倍の比強度を持っています。炭素繊維で強化されたプラスチックス(CFRP)は、ゴルフクラブのシャフトや釣竿に現在大量に使用されているほか、航空宇宙開発、新産業の発展に貢献しています。


○高分子鎖の統計力学

 各種プラスチックは、種々の高分子鎖から構成されています。その分子形態の理論予測についての成果は、ノーベル賞を受賞したフローリー博士によっても高い評価を受けました。この理論は、蛋白質のらせん構造の解析に応用され、世界各国の研究者から注目されました。また、光応答特性と関連させる理論へと展開され、最近注目されている非線形光学材料の理論的根拠として指針を与えています。



○透明導電膜の開発

 真空蒸着法を用いて、ガラス板に酸化インジウムの膜を形成することにより、従来にない低い電気抵抗と高い光透過率を持つ透明導電膜を開発しました。これは、液晶電卓の開発のための工業的生産技術を待望していた産業界の注目を集め直ちに工業化されました。また、ガラス面の曇りや氷結を防止するパネルヒーターとして、東北新幹線のフロントガラスに使用されています。


○無機質マイクロカプセルの開発

 「界面反応法」という水溶液と油で構成する乳濁液を用いて沈殿反応を行い、無機質を外壁とするほぼ球形のマイクロカプセルを開発しました。乳濁液の液滴の大きさや濃度を変えることによってカプセルの大きさや通気性、通液性などの性質を変えることができます。また、中空部に機能物質を充填した用途開発も行っています。




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by M.Taniguchi, Osaka Natl. Res. Inst.