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衣料などに使われているポリアクリロニトリル(PAN)繊維を原料にした炭素繊維は、当所で世界に先駆けて開発されたもので、その特徴は重量当たりの強度が高く、伸びにくいことであり、ピアノ線の約10倍の比強度を持っています。炭素繊維で強化されたプラスチックス(CFRP)は、ゴルフクラブのシャフトや釣竿に現在大量に使用されているほか、航空宇宙開発、新産業の発展に貢献しています。
真空蒸着法を用いて、ガラス板に酸化インジウムの膜を形成することにより、従来にない低い電気抵抗と高い光透過率を持つ透明導電膜を開発しました。これは、液晶電卓の開発のための工業的生産技術を待望していた産業界の注目を集め直ちに工業化されました。また、ガラス面の曇りや氷結を防止するパネルヒーターとして、東北新幹線のフロントガラスに使用されています。
「界面反応法」という水溶液と油で構成する乳濁液を用いて沈殿反応を行い、無機質を外壁とするほぼ球形のマイクロカプセルを開発しました。乳濁液の液滴の大きさや濃度を変えることによってカプセルの大きさや通気性、通液性などの性質を変えることができます。また、中空部に機能物質を充填した用途開発も行っています。
by M.Taniguchi, Osaka Natl. Res. Inst.