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ハワイ巡検記・1日目


9月1日夕方,成田空港をコンチネンタル・ミクロネシア機で飛び立った私達は,日付変更線を越えもう1回9月1日をやりなおすことになりました.ホノルル空港に現地時間早朝に到着, 若い方の火山から見ていくということで到着後ハワイ島へすぐに移動.ハワイ島の北東部に位置する,政治・経済の中心地ヒロ(Hilo)(最近ちょっと地盤沈下ぎみだそうですが)に向かいます.

ハワイ諸島の各島々を結ぶinter island航空路線はなんと自由席(^^;)もちろん定員はありますが,席は早い者勝ちということで,引率の荒牧先生(あ,大学名がわかってしまいますね(^^;))の助言に従い,空撮を狙う連中は進行方向右側の席を占領してしまいました(^^;)

#ちなみにハワイアン航空のDC-9系列の飛行機でした.


BigIS.JPG右側窓側から見たハワイ島の火山.手前がコハラ火山,稜線のピーク左からマウナケア火山,マウナロア火山,フアラライ火山.キラウエア火山はマウナロア火山の向こう側で見えない.

天候もよかったこともあってハワイ島のキラウエアの除くすべての火山がはっきりと見ることが出来ました.ヒロ空港到着後すぐ大型バスに乗り換え,昼食をスーパーで買い込みそのまま休息なしで巡検に向かいます.少し眠かったですけどね.

1日目はまず1960年のキラウエアEast rift zoneのカポホ(Kapoho)の溶岩流から見学.ハワイ島東端のKumukahi灯台周辺のカンラン石巨晶を含む溶岩流です.
この噴火は1959年のKilauea Iki噴火に続く山腹噴火で,Kapohoの村は完全に溶岩流に飲み込まれてしまいました.幸い事前に警報が出ていたので死者はありませんでした.溶岩流は火口近くではパホイホイ(pahoehoe)溶岩流の平滑な表面です.パホイホイ溶岩流なんて日本ではほとんどお目にかかれないものです.下流の灯台近くではガサガサした表面になり,アア(aa)またはスラブパホイホイと呼べるようなものに変わって行きます.
斑晶として含まれるカンラン石巨晶は最大径10mm程度で,きれいな緑色をしていました.これはカンラン石の組成がMgに富むものであることを示しますが,これもあまり日本では見られないですね.
#この溶岩の分析値はこちら

西のキラウエアの方を見ると雲とは違う白い煙が盛んに登っているのが見えました.どうも現在噴火中のプウオオ(Pu'u'O'o)火口からの溶岩流が海に流れ込んで上がる噴煙のようです.

そのあとちょっと火口近くまで戻って,今度は噴火と同時に噴出した降下堆積物を観察しました.非常に発泡の良いスコリアであるレティキュライト(reticulite)の層の中をよく探すとPele's hair,Pele's Tearが混じっています.ここでは4cm位の長さのPele's hairが最長でした.しかしこんなものではないというのは翌日わかるのですが(^^;)
この時興奮のあまり素手で探しまわると,私のように指にガラス繊維が無数に刺さってひどい目に遭うことになります(^^;)

pele1.JPG Pele's hair.長さは2cmくらい.
park1.JPG

このあとは溶岩樹型公園で高さ数mの溶岩樹型の見学.溶岩流が流れたときにそれまであった木の幹の跡が溶岩に鋳型のように残っている場所です. 公園の看板には簡単な説明の図がありますが,高さ2mほどの溶岩の柱が何本も立っているのはちょっと不思議な光景です.柱の中心部は木の幹が焼け落ちた空洞が残っていますが,その内側に樹皮の模様が残っています.

このあと夕食の材料をスーパーマーケットで買い込んでからホテルに戻りました.

2日目はハワイ火山観測所(HVO)に一旦立ち寄って簡単な最近の噴火活動についての説明を受けてから,HVO職員の案内でプウオオ火口からの溶岩流が海に流れ込むあたりを観察することになります.



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