12月18,19日の2日間,北海道大学学術交流会館を会場に「産学官技術移転フォーラム2000」が開催されました.
18日の産学官技術移転フォ−ラムは北海道内の主な大学・高専と企業間での技術交流・技術移転を目的に,また19日の産学技術交流会は工業技術院15研究所と企業間での技術移転を促進する目的で実施されました.とはいえ,道内の大学にたいし北海道における工技院の知名度は低いため,19日のほうは「工技院のお披露目」というニュアンスが強かったようです.
産学技術交流会は,工技院として初めての試みでしたが,18・19両日とも ,北海道内でのこの種の行事としては多数といえる,200〜300名のゲストが訪れ盛況のうちに無事終了しました.
地質調査所はポスタ−セッションに:
「マンガンを巡る地球環境問題解決のための微生物の発見」(三田主研)
「天然鉱物を用いた湖沼の浄化−未利用鉱物資源であるイモゴライトを活用した環境浄化」(丸茂主研)
「北海道の地質ガイド」(北海道地質ガイド編集グル−プ)
の三テ−マを出展しました.
当初は他の研究所と趣の異なる地質調査所ゆえ,「場違いとなるかも」という不安もありましたが,それぞれのテ−マが企業あるいは個人の関心を呼んだ模様で,熱心な質問を数多く受けました.
手前味噌ながら,これらのテ−マの示す方向性は間違っておらず,独立行政法人化後の地域における地質部門の先行きも明るいという感じを受けました.
ポスタ−セッションと並行して基調講演と工業技術院研究所の紹介が行われました.
後者は三会場にわかれて実施され,工技院を良く知らないと想定された参加者に対し,各研究所が30分ずつの自己紹介を行うという趣旨のものです.地質調査所の紹介では,所の概観的説明を10分間太田が行い,残り20分で「地質調査所における産学官連携シ−ズ研究の一例」として,三田主研がポスタ−セッションと同内容のテ−マを,専門外の聴衆向けにわかりやすい形で紹介しました.用意された会場が狭いせいもありますが,調査所の紹介の前後では立ち見が出るほどでした.
後日,フォ−ラムの実施の総責任者であった北工研の吉田産学官連携推進センタ−長と話をする機会を得ましたが,全般的には大成功といってよく,今後も同様な試みを継続すべきという点で,全く同意見でした.
(北海道支所長 太田英順)