National Institute of Advanced Industrial Science and Technology (AIST) This page is a page of the former research institute. We stopped updating on March 31.2001.
E-mail to webmaster (Japanese) E-mail to webmaster (English)

薩摩硫黄島
Satsuma-Iojima

Io_1s.JPG
This page is written in Japanese(JIS).

薩摩硫黄島
30.79N 130.31E
704m
S_Io.GIF 赤丸が薩摩硫黄島の位置.白丸は他の活火山.

薩摩硫黄島の概要

薩摩硫黄島は,鹿児島の南約80kmにある,東西6km南北3kmの火山島で,東にある竹島とともに鬼界カルデラのカルデラ縁に位置する.硫黄岳集落西の永良部岬から島の北部にかけて,厚いデイサイト溶岩流,玄武岩質成層火山(矢筈岳)からなる断崖が続くが,これが鬼界カルデラのカルデラ壁とされる.鬼界カルデラを形成したときの噴出物と考えられる竹島火砕流(約6300年前)は,カルデラ壁より外側に分布する.
島内東部に位置する硫黄岳は,鬼界カルデラ形成後に噴出した円錐形の流紋岩質成層火山.山頂や山麓からの硫気活動が活発で,噴気の最高温度は900度近くに達する.硫黄岳の西麓には玄武岩質の火砕丘稲村岳がある.硫黄岳は鬼界カルデラ形成直後から活動を始め現在まで活発な噴気活動を続けている.稲村岳は約3000年前に活動を停止した.

薩摩硫黄島写真集  薩摩硫黄島の地形,山頂火口など.

噴火記録

1934年(昭和9年)噴火

1934年から1935年にかけて,薩摩硫黄島の東約2km,深さ約300mの海中から噴火があり,新たに火山島(新硫黄島)を形成した.
1934年9月12日頃から地震が発生し始め,18日には海水の混濁が認められ,20日には白煙が確認された.大量の軽石(最大径30m)が海上に流出し,11月いっぱいその状態が続いた.12月になると噴煙が急に増加し,12月7日に海上に新島が出現した.その後噴石丘形成,崩壊,溶岩流流出をくり返し,1935年3月頃には噴火はほぼ終了した.

参考文献

小野晃司・曽屋龍典・細野武男(1982):薩摩硫黄島地域の地質.地域地質研究報告,地質調査所
日本活火山総覧(第2版) 気象庁編 大蔵省印刷局

薩摩硫黄島に関する気象庁発表

1998年5月8日に鹿児島地方気象台から発表された火山観測情報第1号を示す. 6月1日までに火山観測情報第3号まで発表されている.
----------------------------------------------------------------------

             火山観測情報
               第1号

                  平成10年5月8日15時10分
                       鹿児島地方気象台発表

 火山名:薩摩硫黄島

 4月25〜27日および5月2日に島内で降灰があったとの情報があり,気
象台職員が5月4〜5日に現地を調査した結果,硫黄岳火口周辺に厚さ5mm
程度の火山灰が積もっているのを認めた。これらのことから硫黄岳火口で火山
灰噴出があったと考えられる。島の人の話では,降灰はこの数年時々見られて
おり,本年3月頃にもあったとのことである。

 なお,薩摩硫黄島においては,平成9年9月から福岡管区気象台が島内に設
置した地震計により地震観測を行っており,それによると,本年4月初めから
体に感じないごく小さな地震が1日当たり数10回程度観測されている。

 今後も活動状況を適宜火山観測情報でお知らせします。
----------------------------------------------------------------------

作成日98.6.1.最終変更98.6.9 . ご意見などは川辺禎久(yagi@gsj.go.jp)まで
火山地質研究室ホームページへ
This page is made by TK HTML Edit.