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1996年から始まった沼ノ平火口での泥熱水の噴出は,99年4月末現在も続いている ことが確認されました.写真1は自然公園指導員の二瓶正敏さん(二本松市岳温泉在住)が4月27日午後2時頃,火口東北縁の鉄山付近から撮影したものです.火口中央部に黒く見えるのが,活動中の泥熱水噴出口で,噴気が上がっています.その手前の灰色部は,既に活動を停止した噴出口です.また,写真の右手(火口底北西部)に見える窪地も従来から活動を続けている泥熱水噴出口です.沼ノ平中央部から南側にかけての噴気地熱地帯からも依然として活発に噴気が出ています.
写真2は,同じく二瓶さんが96年9月1日に鉄山から撮影した沼ノ平火口の様子で,微小な水蒸気爆発が起きた直後のものです.火口底中央部の噴出口から周囲100mの範囲に灰色の泥が飛散した様子が良く分かります.
1997年9月15日午前,安達太良山沼ノ平火口を登山中の登山者4名が倒れるという事故が発生しています.午後2時前,救助隊により死亡が確認されました.
沼ノ平では昨年から泥水の噴出と噴気活動の活発化が観測されています.噴気孔からは有毒な火山ガスが噴出しており,気象条件によっては立ち入りは危険です.なお,火山観測情報(9月15日15時20分福島地方気象台発表)によれば,火山性地震の発生回数などに特に変化はありません.
福島県に位置する安達太良山では昨年9月に泥水噴出が確認された.
4月25日の気象庁が実施した現地調査では,昨年9月の泥水噴出口は活動を停止していたが,新たに異なる位置に泥水湧出口が生じている事が確認された.
[ 地質部 山元孝広さんのメモ]
1997年5月26日11時から12時に沼ノ平火口底の調査を行った.
ビデオからの取込画像です.
QuickTimeムービーはこちら.
安達太良山山頂,沼の平火口を東側から見る.新たな泥噴出口は火口底北側(向かって右側)の白い筋中央にある.