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有珠山噴火臨時情報

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有珠山周辺での地下水位変動

有珠山関係リンク集


有珠山周辺マップ

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3月31日以降の経過概要。


3月27日から有珠山での地震活動が活発化し、 気象庁は28日午前、火山噴火予知連絡会の拡大幹事会を緊急開催し、 「今後噴火する可能性がある」と発表した。 以後地震回数・規模ともに増加し、 29日に室蘭地方気象台は緊急火山情報を出し、 同日、壮瞥町は同町昭和新山など3地区の住民に、 虻田町も洞爺湖温泉町全域と泉地区などの住民約に、 それぞれ避難勧告を出した。 伊達市では長和・有珠地区の住民が自主避難した。

30日には北屏風山の西尾根付近など3個所で新しい(29日にはなかった)断層が確認されたため、 現地連絡調整会議はハザードマップの危険区域を洞爺湖西岸にも拡大し、 周辺住民に新たに避難指示が出された。 30日には洞爺協会病院付近と壮瞥町の湖岸近くで地割れが確認された。 この日までに避難指示の対象となった住民は伊達市4929、虻田町5842、壮瞥町408人。 3月30日正午ころをピ−クに有珠山周辺の地震回数が減少しだした。 30日昼ごろから伊達市長和中学校校庭にある、 北海道通産局産業立地課の地下水観測井戸から溢水が始まった。

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3月31日以降の経過概要。

最初の噴火3は月31日13:07ころ、小有珠の西北西約2.3キロの、国道230号線の すぐ東、標高約200mという意外に低い地点で始まった(N42.32.56-E140.48.16付近)。北東か ら南西方向にかけてできた5つの割れ目から噴煙を上げた。 噴煙は午後2時に上空3000m以上に達し、 岩塊が吹き上げられる様子も確認されたが、以降徐々に力を弱めた。 降灰域は虻田町・壮瞥町・伊達市などのほか遠く苫小牧市や千歳市に及んだ。 噴火後、虻田町は町内のほぼ全域を避難指示区域とし、 町民は西隣の豊浦町や長万部町に避難した。 伊達市関内地区にも新たに避難勧告が出された。 このときの噴火で「軽石状の噴出物」が出ていたことが後日確認された(公式発表は4月3日)。
後の調査により、 この噴火の際の降灰量は約75,000トンと判明し、 火口付近のたい積物を加えると、200,000〜1000,1000トン程度になると推定された。

4月1日午前2時20分ごろ北海道開発局の高感度カメラが噴煙を確認し、 3時すぎには一連の火山活動で最大のM4.8の地震が発生し、壮瞥町で震度5弱を観測した。 3時20分ごろには火口付近が約十分間明るくなる現象が見られたが、 夜があけてからの観測では火砕流の発生は認められなかった。 4月1日2:50ころ、最初の噴火地点の200m程北西の国道230号線上で噴火開始。 さらに 11:40ころには金毘羅山北西斜面(N42.33.19-E140.49.02付近)の、洞爺 湖温泉街の最も近い住宅までわずか200mの地点で新たな噴火活動が始まった。 この日の噴火で最初の泥流が発生した。 細長く小規模だが、金毘羅山の中腹から、北側の洞爺湖温泉街方向 に下り、民家までわずか50m手前で止まった。

4月2日午前5時40分、金比羅山西側の火口から高さ2700mの噴煙が立ち上り、 最初に噴火した西山の西側でも依然として噴煙が見られる。 国土地理院によると、3月29日から4月2正午までの5日間で、 虻田の電子基準点が東南東へ8cm、 洞爺村は南南東に3cm、 伊達が同4cm、壮瞥が南東に1cm、 それぞれ移動していた。(公式発表は4月3日)

4月3日午前、最初の噴火地点(西山西側火口付近)で、 火口付近から国道230号を横切って北西〜西北西に伸びる断層3本が見つかった。 いずれも長さ約数百mで、北側が約1m落ちている。 北大有珠火山観測所の岡田弘教授は 「溶岩ドームが形成される可能性が高まった」との見方を示し、 「小規模な火砕流か火砕サージが起きることも十分考えられる」と警告した。 科技庁防災科学技術研究所は2日午後5時54分ごろ、 小型機で高度約2700mから行われた赤外映像装置を使った観測を実施したが、 画像では、山体表面温度が高くなるほど、その部分が明るく表示される。 山頂付近では新たな高温域を認められなかった。 この日までの総隆起量は小有珠で2m、金毘羅山で1mに達し、 洞爺湖温泉街を乗せたブロックが湖方向に85cm移動している。

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4月4日以降の経過概要。

4月4日午前、3日に発見された断層群の北側数百mのところに 東西系の南落ち断層が新たに発見され、 両者の間(4月1日に国道230号線上生じた噴火口付近)を通る軸をもつ 地溝が生じつつあると認識された。 同様の地溝は1977年の噴火の際にも生じており、
デイサイトマグマの上昇路の上部に生じたものと推定された。 また、岡田教授らは山頂部の北屏風山〜小有珠間の尾根で地割れの発達を確認し、 山頂爆発の可能性もあるとしている。 4月4日、金毘羅山にできた火口から泥流が流れ出し、洞爺湖温泉街まで達した。

4月5日朝、金毘羅山の南東側で新たな噴火が始まり、 有珠山北西部に三つの新火口が確認された。 特に山の北西側の揺れが大きい。 同日から、今までに無く振幅の大きな火山性微動が断続的に観測されている。 同日午前、上空から観測した岡田教授は、 西山西側の断層群の北側が少なくとも10m隆起していると発表し、 ドーム形成初期の大規模爆発が今後1〜2週間以内に起こる可能性があると指摘した。 この地点で大規模な噴火が起きれば、洞爺湖温泉側にも噴火湾側にも、 火砕流やサージの被害が及ぶ恐れがある。 岡田教授らによると、31日に噴出たとみられる壮瞥町で採取した軽石の化学組成は、 1977年噴火のものとほぼ同じと分かった。 気象台によると、有珠山周辺は5日夕から6日朝にかけ最大で40ミリ前後の大雨になる可能性があり、 泥流や土石流の危険性はここ数日間で最も高い。 4月5日17:00時点で、断層群はさらに発達しており、 火山活動の推移は非常に早い。

4月6日午前に天気は回復したため、5〜6にかけては泥流による被害はなかったもよう。 気象庁によると、火山性微動は周辺の数カ所の観測点で記録されている。 岡田教授は、一連の火山性微動がこの日新たに西山火口群近くで見つかった火口からの噴火に伴うものとの見方を示した。 国土地理院はGPS観測点間の距離変化が3日以降は少ないことから、 「マグマ活動が浅いところに移り、より局地的な地殻変動に入ったといえる」としている。 西山火口群付近の道路を横切る形で亀裂が広がっているほか、、 金比羅山の火口群と西山西側の火口群とを結ぶ線上に新たに断層が発達していた。

4月7日、金比羅山北側に新たな火口が形成された。 7日午前に確認された熱泥流は、 金比羅山北西斜面南側の噴火口から流出し、秒速数メートルの速度で流路工を流れ、 湖まで達した。 金比羅山西側の3つの砂防ダムには5万立方メートルの土砂が堆積し、 「1号ダムに若干の変形が見られた」(土砂災害対策専門家チーム)と報告された。 温泉街の1番近い建物から約200mの所に2つの火口が形成されているのが、 7日午後のフライト観測で確認された。 金比羅山の火口群は温泉街側の北側に活動域を広げつつある(岡田教授)。 西山の北側の断層や地割れは北西の方向に広がっている。 地割れ群が胆振管内虻田町市街地に達し、 高速道路虻田洞爺湖インターチェンジ付近にも断層や亀裂が見られ、 そこから温水が道路上に流れているのが確認された。 地割れ群は道央道・洞爺トンネル上の斜面にも現れ、急速に発達している。

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4月8日以降の経過概要。

4月8日も弱い火山性微動が観測されたほか、金比羅山の洞爺湖温泉街にやや近い場所と、 西山西側の地溝帯の北東側でそれぞれ新火口が見つかり、 一連の火山活動による新しい火口は30を超えた。 宇井教授は、噴石丘が金比羅山と西山の両火口群を取り囲むように発達しているとし、 「マグマの上昇位置が(両地域に)集中してきたと言えるかもしれない」との見解を示した。 東大地震研究所が西山西側で七番目にできた火口付近をデジタルカメラで撮影し、 コンピューター解析したところ、三日間で8m以上の急激な隆起を確認した。 その隣にある最初にできた火口も同じく5m以上隆起していた。 この地域の南側、道央自動車道虻田洞爺インターなどの観測点は、 5日から7日にかけての測定で、1日平均数cmから20cm噴火湾側に移動していた。 地下の溶岩ドームの成長で、周辺が外側に押し出された結果とみられる。 今後、ドームに突き上げられ地面が盛り上がる「屋根山」が急速に成長することが予想される。 北大や国土地理院などは同日、 7日に虻田町や伊達市内などに設置したGPS無人観測装置12基のうち、 11基から観測データを収集、各観測点の距離変化の伸びと縮みなどの分析を急いでいる。

4月9日、金比羅山火口から熱泥流が洞爺湖温泉方向へ流出。 排水路を埋めつくしてあふれ出しているのが空から確認された。 建物を破損するほどの量ではない模様。 9日現在、地殻変動・噴火活動ともに金比羅山や西山西方に集中しており、 溶岩ドーム生成の可能性もこの一帯にしぼられてきた。 火山噴火予知連絡会は「マグマ活動は比較的安定した状態が続いており、 短期的には爆発的噴火による火砕流発生の恐れは少なくなったが、 水分の供給が減ったりマグマの量が増えれば、大規模爆発の可能性もあり、長期的にはなお警戒が必要」と発表。 有珠山総合観測班によると、隆起が予想される西山西方の火口群の南側、 道央自動車道虻田洞爺インターなどの観測点は、5日から7日にかけ1日平均数〜20cm噴火湾側に移動した。

4月10日、岡田教授は 有珠山が安定的に小規模なマグマ水蒸気爆発を繰り返す「小噴火期」状態を続かていることから、 「爆発的な噴火の兆候を見つけられるかどうか、1〜2週間で活動がどうなるか、何とも言えない状態になった」とし、 5日の見解を修正した。 その根拠としては、火山性地震や地殻変動が比較的落ち着いたこと、 多くの火口からエネルギーがかなり発散されたと見られること、 拡大が懸念されていた地割れは数を増やしてはいるものの、 発生場所はこれまでの地域内にとどまっていることなどがあげられた。 火山性地震の回数は3月31日の噴火開始前後の10分の1に減っており、 有珠山山頂部の隆起は4月1日以降停滞している。 宇井教授は 「上昇したマグマが豊富な地下水に触れ、互いのバランスを保ちながら爆発を繰り返し、エネルギーを発散している」 と解釈している。
しかし、2つの火口群の間にある泉地区の測定点は、5日〜10日の5日間で約7m隆起しており、 岡田教授は「今の小噴火が継続するバランス状態は必ず崩れる」とも述べ、 依然として大噴火の危険は残っていることを強調した。 町洞爺湖温泉では、金比羅山火口から流出した熱泥流のため、 流路にかかる二つの橋が流されたことが判明。 建設省によると、泥流は厚さ5〜10cm、流速が毎秒間10cm程度のため建物への被害の恐れはない。

4月11日午前、西山西方と金比羅山中腹で、10日よりも低調ながら断続的に小規模な噴火を続けた。 金比羅山東側の小有珠川で小規模な新しい泥流が確認された。 岡田教授)は「マグマの動きは北西山ろくに局地化していることがはっきりした」と述べ、 マグマが西山西方と金比羅山の両火口群の中間地帯に上昇しているとの観測結果を明らかにした。

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4月12日以降の経過概要。

4月12日午後0時10分ごろ有珠山周辺で地震があり、伊達市で震度1を記録した。 震源はごく浅く、マグニチュードは2.7。
予知連は12日夜伊達市内で本会議を開き、 先に発表した「1〜2週間以内に爆発的噴火の可能性がある」との見解を正式に修正し、 「現状は北西山ろくに火山活動が限定され、 マグマと地下水がバランスを保っているため、 当面は水蒸気爆発や弱いマグマ水蒸気爆発が継続すると考えられ、 山頂部の大規模噴火に移行することを示す現象は見られない」 との統一見解を発表した。 観測結果では、他の地帯での地殻変動はほぼ止まっているが、 二火口群の中間地帯のみが
1)5日から10日までの間に約7m隆起し、
2)地割れ、断層活動の中心になっており、
3)震源が集中している。

4月13日、上空からの観測では、西山西方にあった二つの火口が一つになり、 その活動がやや弱くなっており、 金比羅山では山側の火口が大きく広がり、 盛んに水蒸気爆発を繰り返しているという。 火山噴火予知連絡会は「火口の移動がなくなり、位置が定まってきた」としている。 国土地理院によると、1993年から先月31日までの間に金比羅山付近が5.2m隆起するなど、 山頂部付近の隆起量が一番大きかったが、 31日から4月3日にかけては隆起の中心二つの火口群を結ぶ地に移動し、 この地域で最大12.5m隆起していることがわかった。
「大噴火の可能性が当面低くなった」との火山噴火予知連絡会の発表をうけ、 伊達市・虻田町・壮瞥町の一部地域で、避難指示が解除され、 住民約4700人が帰宅した。 ただ、一部地域で上下水道・ガス・電話の使用ができないなどの不具合があるため、 夜には避難所に戻った住民もいた。
道は虻田町清水地区を皮切りに14日から仮設住宅建設に着手し、 室蘭・登別・伊達・豊浦の各市町内の公営住宅366戸を、 仮設住宅と同等の扱いとなる「応急住宅」として確保している。

4月14日同日午前、火口群の噴煙は高度は1,000m程度。 火山噴火予知連会の上空観測によると、 金比羅山の火口群からの噴煙がマグマ水蒸気爆発特有の白い色と形状のままなのに対し、 西山西方の火口群からの噴煙は、水分がやや少ない(黒い)ものが増えており、 地下深部で爆発を起こし噴煙を高く上げる「打ち上げ型」から、 浅い地点で爆発を繰り返す「破裂型」に変化した。 火口への地下水の供給が減ってきたものとみられるが、 マグマと地下水のバランスが崩れた場合、 爆発規模が大きくなる可能性がある。
北海道地質研究所は、4・5日に噴出した火山灰を調査し、 マグマ水蒸気爆発が起きている場所の深さは地下200〜1200mで、 火道に地下水が供給されている深さは、地下200〜400m付近と推定した。

4月15日岡田教授は、西山西方と金比羅山の二つの火口群を結ぶ地域が、 3月31日〜4月14日の間に最大40m以上も隆起したと発表した。 同教授は「火山灰などの噴出量数百万t程度で過去の噴火の際の噴出量の数%にとどまっている」と述べ、 今後も活動は続くとした。 15日午後の上空観測後、宇井教授は、依然として二つの火口群が水蒸気爆発を繰り返しており、 西山西方の火口群の最大の火口の直径は80mあったと報告した。 今回の噴火による火山灰の噴出量は未だ100万立米ほどで、 過去の噴火時の噴出物量の数%程度に止まっており、 今後も噴火活動は続く可能性が高い。

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4月16日以降の経過概要。

4月16日朝、 西山西方の火口の一つから大量の火山灰を含む黒煙が一時大きく広がった。 宇井教授は「地下水が減少していることを意味し、この状態が進むと、 火砕流やサージを伴う大規模噴火に移行する可能性がある」と指摘した。 午前8時42分に白い水蒸気を真っすぐに高く吹き上げる 「コックステール(鶏冠)型」の噴煙になり、 2分後には高さ400〜500mに達して根元が横に広がりはじめ、「カリフラワー型」の黒煙となった。 「コックステール型」は水蒸気を多く含んで密度が小さいため直線的に上昇する。 一方「カリフラワー型」は火山灰の量が多く密度が高いので、横に広がる。
ここ数日、一回の爆発の持続時間が、時には1時間以上と長くなっており、 噴火に伴う火山性微動は引き続き観測されている。 マグマを抑えてきた地下水が減少している兆候がはっきりしてきた。

4月17日、西山西方火口群の南側で地殻変動がやや大きくなってきており、 岡田教授は「マグマの隆起が火口群の南側にも起きていると考えていい」とした。

4月18日未明、金比羅山の火口群で高さ1300m、西山西方火口群で1100mの噴煙が確認された。 火山性微動も観測されている 岡田教授の上空からの観測では、 西山西方火口群の噴火活動は休止状態で、 金比羅山の火口群では水蒸気を主体とする噴煙を出しており、 山頂部の地殻変動は停滞していた。 そかし同教授は、 「過去の噴火に比べて隆起量も噴出物量もまだ少なく、活動は初期段階」と述べ、 引き続き警戒を呼びかけた。

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用語ワンポイント解説
デイサイトマグマ:  デイサイトは比較的珪酸(SiO2)成分の多い火山岩で、 日本では安山岩・玄武岩などとともにごく普通に産する。 デイサイトが溶融状態にあるものをデイサイトマグマという。 粘性が高いため、ハワイのキラウエア火山の玄武岩マグマのように 水のように流れ下ることはない。 力を加えた時の水飴のようにゆっくりと変形しながら、 地下の断裂帯などの通過しやすい部分を上昇し、 地表近くで地下水と反応すれば水蒸気爆発を引き起す。 地下浅いところに至ると地表を押し上げてド−ムを形成する。 マグマが地表に顔を出さないまま固結したものが四十三山や金毘羅山などで、 顔を出したものが昭和新山・大有珠・小有珠など。 水蒸気爆発:  高温高圧の水蒸気の力によって引き起こされる爆発。 水が水蒸気に変わる(つまり沸騰する)ときの圧力は 200℃で一平方メ-トルあたり160トン(体積は110倍に膨張)、 300℃では860トン(15倍に膨張)にもなる。 このため、マグマによって地下水が急激に熱せられると、 たとえマグマと地下水が直接接触しなくとも、 地下水の上部の岩石を破壊して高温の水蒸気と岩石片を吹き飛ばすことになる。 これが「水蒸気爆発」。 また、マグマの移動が急速なためマグマが直接地下水に触れたり、 マグマが海などの水中に直接噴出した場合には、 より激しい水蒸気爆発が起きる。 これを「マグマ水蒸気爆発」といっている。
泥流: 泥や砂などの細粒固体物質と水の混合物が流れるもの。 大きな岩塊やなぎ倒された樹木・破壊された人工構造物などをも含む 「土石流」と明瞭な区別はなく、同じ意味で用いられることも多い。 斜面勾配や固体と水の量比によって流速は変化するが、 一般には高速であり、予想される流路内にいることは非常に危険。 火山噴火の際に問題となるのは、 降り積もった火山灰が固まりきっておらず不安定なため、 雨や雪融け水といっしょになって引き起こすタイプのもの。 流れ下るうちに岩塊などを巻き込み規模が大きくなる。 前回の有珠山噴火の翌年に三名の尊い人命を奪った泥流災害が示すように、 噴火が一段落ついた後も泥流災害に対する警戒と対策は必要不可欠。 火砕流 : マグマや岩石とガスの混合物が斜面を高速で落下する高温の流れ。 巨大なブロックから微細な石粉などの様々なサイズの固体が、 空気・火山ガス・水蒸気などからなる気体と混ざり合って、 全体としてひとつの流れ(紛体流)を形成する。 重力の作用により大きな岩片は火砕流の下部に集まり、 上部はガスと小さな固体粒子からなる密度の低い部分を形成する。 この部分は火砕サ-ジと呼ばれ、 急激に膨張して火砕流本体よりも到達範囲が広い。 泥流と異なるのはその温度で、 数百〜千度という高温であるため、 サ−ジに巻き込まれた樹木などは発火し、 本体に包み込まれれば蒸し焼き状態となって炭化する。 火砕流の粘性は非常に低いため、 その流速は時速百kmにも達する。

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有珠山周辺の地下水位変動
噴火にともない有珠山周辺では地下水位が上昇しています。 洞爺湖温泉でも伊達市長和地区でもあちらこちらで地表への水の流出現象が起きています。 北海道通産局産業立地課によれば、 同課が長和中学校の校庭に設置してある地下水観測井の水位が通常は海抜7m程度であるのに、 有感地震が増え始めた3月28日昼ごろから上昇をはじめ、 30日の昼頃には井戸からの湧水が始まりました。 産業立地課のご好意により拝見させていただいた資料をグラフ化したものが下の図です。 二日間で4mも水位が上昇しています。

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より詳細な情報については次のリンク先を参照下さい

研究関係
    
合同観測班地質グループ調査結果(地調北海道支所)
    合同観測班地質グループ調査結果(北大)
    地質調査所(宮城さん)
    地質調査所(東宮さん)
    道立地質研究所
    国土地理院
    北大の震源自動決定システムによる震源リスト

行政
    北海道庁
    北海道経済産業局
     虻田町
     壮瞥町
     伊達市

報道など
    北海道新聞
     室蘭民報
    朝日新聞
    札幌テレビの有珠山情報
    HBC
    ウェザーニュースの有珠山/火山情報


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地質調査所北海道支所ホ−ムペ−ジに戻る

2000.4.18 更新


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