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D17. 北海道の熱水性銅鉛亜鉛マンガン鉱床

< 北海道の熱水性銅鉛亜鉛鉱床分布図 >


< 北海道の熱水性マンガン鉱床分布図 >



説明 北海道には数多くの熱水性銅・鉛・亜鉛・マンガン鉱床があります。 銅鉱床で重要なのは白亜紀〜古第三紀の生成といわれる下川(6,000万年前?)などの層状含銅硫化鉱床と、 中期中新世の国富・明治・余市などの黒鉱鉱床(およそ1,400万年前)です。 この他に鮮新世以降の手稲・豊羽・大江(500万年前〜50万年前)など、鉱脈型の金鉱床や鉛・亜鉛鉱床 からも銅が産出しています。 鉛・亜鉛・マンガンのほとんどは600万年前以降に生成した鉱脈型鉱床から産出しています。

北海道全体(上の図とD16.北海道の熱水性金・銀・水銀鉱床分布図)を見たとき、 熱水鉱床は決して不規則に分布しているのではないことがわかります。 大きく区分すると:
(1)石狩低地帯より西(西南北海道)
(2)オホ−ツク海沿岸(東北北海道)
(3)静内〜様似海岸と日高山脈の間(日高支庁南部)
の三つの鉱床分布地域が認められます。

(3)の地域の鉱床はいずれも北海道の鉱床としては古い(白亜紀)ものと考えられています。 ここにある熱水鉱床は規模が小さく数も少ないので、経済的には重要ではありません。 ただし、正マグマ性鉱床といわれる塊状クロム鉱床はこの地域に特有のものとなっています。
(2)の地域では水銀鉱床と金・銀鉱床が目に付きます。 また、西南北海道に比べて銅鉱床の数は少ないのですが、 北海道の銅の3/4を産出した下川鉱山があるため、銅の産出量は多くなっています。
(1)の地域の特徴は水銀鉱床がほとんど無いことです。 逆に鉛・亜鉛・マンガンの産出量は際だって多くなっています。 金・銀の総産出量でも東北北海道と大差はありません。

これらの金属の北海道での総生産量は(1998年度まで)、 銅21万トン、鉛55万トン、亜鉛186万トン、マンガン479万トンです。
北海道の金属産出統計の図も参照して下さい。